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Vol.57 メンテナンス情報766、洗剤の誤飲、ペットボトル使用の危険 2008.12.13
最近医療関係者から剥離剤の内容について問い合わせがあった。ペットボトルの誤飲により、2名が救急搬送中とのことで、誤飲の内容が剥離剤とのことであった。詳細は不明であるが、ペットボトルの洗剤容器としての使用は非常に危険であり、絶対に使用すべきでない。死亡事故などには結び付かないが、水面下ではかなり発生しているはずである。
我々の最も手近な空き容器はぺットボトルである。しかも手頃で使いやすいデザインで、少量の洗剤や余りの洗剤の容器としてよく使用される。しかし中身の内容が忘れさられ、さらにそれが置き忘れられていることも多い。言うまでもなくペットボトルの大部分は飲料容器である。場合によっては今回のような単純な誤飲問題でなく、ペットボトルが公共施設清掃のクリンクルーに危険を及ぼす場合もある。(後述)洗剤容器としてのペットボトル使用についての警告はポリッシュ工業会が昔行った記憶があるが、ビルメン関連協会や厚生省が取り上げた記憶はない。
7年前(社)ハウスクリーニング協会に注意を提案したが、業界のイメージを落とすとして取り上げられなかった。最近この問題を耳にするため当時の資料を再記する。
1、ペットボトルの常識
1)ペットボトルの名前
ペットボトルのペットは犬、猫のぺットではない。ポリエチレン、テレフタレート、ボトルの頭文字のPETである。ポリエチレン、テレフタレートはポリエチレンではない。むしろポリエステルである。
2)ペットボトルの耐洗剤性
試薬、洗剤、灯油が入れられているポリエチレンと比較すると耐薬品性が耐久性がない。
@酸に弱い、酒石酸でも長時間で穴があく、耐久性は酸の種類と濃度による。
A溶剤に弱く、油性しみぬき剤では変形することが多い。
B大手洗剤メーカーの場合はあまり強力な洗剤はないためボトルが使用で得きる場合が多い。しかしネット通販の石材用洗剤、トイレ洗剤は強力なものや劇物が多くボトルが溶解して事故になる例がある。
2、ペットボトルの事故
1)誤飲
ほとんどが飲料の容器であり、中身が見えるように透明であることが義務付けられている。特に子供の誤飲が多い。洗剤、農薬など誤飲は皮膚についた場合と異なりはるかに危険性が高い。皮膚と違い食道や胃は粘膜でありはるかに薬品に弱い。皮膚消毒に使用するオキシドールでも粘膜の場合
穿孔や失明などにつながる場合がある。
2)毒物混入
20年ほど前、電話ボックスなどに農薬などを入れたボトルが置かれた。
3)溶解事故
数年前新幹線でテロ騒ぎがあった。ペットボトルにトイレ洗剤を入れたビルメン業者の容器が溶け座席にこぼれ、悪臭と煙が充満し、終着の東京駅でテロ対策の部隊が待機して大騒ぎになった。おそらく硫酸を含む洗剤であったと思われる。
生地のナイロンと内部のウレタンが反応して悪臭と煙を発生させたと思われる。
サンポール等の塩酸だけではこうはならない。専門業者が使う洗剤内は硫酸や硝酸,弗酸、過酸化水素を高濃度に含むものがあり、良く落ちる。
4)無差別テロ
今後最も危険とされるのが無差別テロにぺットボトルが使用されることである。筆者も三菱重工事件では2時間前に現場を通り、オーム事件のときは新宿のトイレに数日前にいた。これらの事件でクリーンクルーが巻き込まれなかったのが不思議である。事務所ビルは最近警戒が厳しい。しかし駅などの公共施設は警戒も限度がある。また女性トイレに男性の立ち入りがむずかしい。そしてより危険な最近の状態は硫化水素の流行である。これはぺットボトルを利用した時限装置が作りやすい。最近も自殺に見せかけた殺人に利用された。特に公共トイレが危険である。トイレに置かれたペットボトルもうかつに触れない。これらの場所は下請け業者が受け持つ場合が多く、経験のない派遣社員も多く、対策や情報もほとんど届かないし、ビルメン協会もトイレ協会も全く無関心である。
対策は置き去りのぺットボトルには手を触れないことであり、これが現場で身を守る方法である。
注、ビルメン業界の指導講師の1部がペットボトルはポリエチレンと説明している例がるがこれは間違い。
参考、メンテナンス情報、713、混ぜると危険はいくつもある
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