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Vol.49メンテナンス情報616、東京ミッドタウンのメンテナンスから見た評価 2007.04.14
3月末六本木に東京ミッドタウンがオープンした。三井不動産と保険会社数社の共同事業である。建物の内容や店舗については連日報道さているため連日かなりの混雑である。そして報道はもちろん良い面だけを強調している。建物が建てば避けて通れない清掃すなわちビルメンテナンスの点から東京ミッドタウンを評価して見る。まずこのプロジェクトのテーマは緑とデザインである。広大な緑地の確保を強調しているが、しかし建物を上と地価に伸ばしてということであり所詮地下はすべて建築物であり、里山の土壌とはかなり異なり、生物組成も同じでないと考えられる。将来的には自然と同じ条件を作り出す研究が必要であろう。また植物もかなりの部分オブジェが多い。写真に撮られる吹き抜け部分の竹もそうである。ビルメン現場にとり天然物より人工物の方が楽である。まず落ち葉が出ない点が最大の理由である。
次にデザインの重要視である。デザイン重視はバブル崩壊後進んできたが、本年からはデザイン完全主導型になっている。建築資材展も本年からはデザイン至上主義とも言える。ところで皮肉な見方をすればデザイン優先は外見の良さによる差別化といえる。デザインが機能を超えたともいえる。デザインはまず初めに目に見えるが、しかし機能は時間がたたないと目に見えない。その代表が清掃すなわちメンテナンス性である。まずこのことはデザインの先生は考慮していない。たとえば東京フォーラムのカーぺットの3年での交換品川駅トイレの2年での立替、などかなりのメンテ不能が原因と思われる事例が見られる。汚れのために短期間に使用不能ということである。しかしここまでくるのにはビルメン特に現場責任者が何とかきれいにしろと責められているはずである。
次に問題ななおはビルの債券化により出来るだけ安い費用で建設することが最優先である。言い換えれば見栄えの良い建築費用の安いビルということになる。大量に使用されている石材について言えば低価格ということは中国産石材である。写真の白と茶と黒は全て中国産と考えられる。外見からだけの判断で正確でないが、白はG603、茶は456、黒は684と考えられる。この石材は特徴があり、大江戸線大門駅に大量使用されている。
いずれもウオーターかバーナー仕上げである。これ等の石材はよごれが取れにくいという問題のほかに洗剤、しみぬき剤による変色の事例もあり、浸透力テストと鉄分量の簡易テストを行う必要がある。石材は天然物で性質が同一でない採取時期や場所により吸い込みや鉄分量が異なり何箇所かの現場テストが必要である。写真のように3種類の性質の異なる石材が組み合わされていることは作業がしにくいことは同一洗剤でも変色が起きる石材と、そうでない石材が同じ場所に試用されているというのも悪条件である。
次の写真は吹き抜け部分を上から見た写真であるが、下の部分は花崗岩バーナーであり、上階部分はフローリングであるがすべて竹であり、まさにバンブーリングといえる。このようにデザイン優先設計はメンテナンス要注意建築素材がここでも30種類を超えていてメンテナンス難易度は高い。このように新規ビルの要注意資材の予測情報は見積もり時にはもちろん日常管理で現場に取り必要であるが、現在まで協会ではクレーム自体の存在を認めていない。お客様の物件をけなすという理由である。しかし対応できる技術を持たなければ、苦しむのは現場である。そして弗酸系洗剤などの無差別使用はクレームの誘発に?がる。現在このような情報はセミナーでしか現場に伝えられない現状である。
このように大型現場の場合要注意使用建築素材表を作成し、石材判別セット、カーぺット判別セット、木床判別セット、など簡易判別薬品によりクレームになる可能性のある洗剤、清掃機械、作業法などをチェツクしておきたい。川崎ラゾーナ床材評価表、六本木ヒルズ床材難易度表など各社の事例を参照されたい。ミッドタウンの石材の汚れを判定するにはX線解析などの手法が要求されつつある。最近は携帯用も開発されている。紺商やミヤキなどの業者の必需品である。
最近増えているラスタータイルクレームはタイルそのものが多様化して洗剤についている単純なマニュアルでは対応でき内面が出ている。フッ化アンモンや紫色になるチオグリコール酸なども使い方によっては大きなクレームになる。
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