清掃時間も取れない状態にある。この状態は3時間程度使用状況を観察すればすぐわかることである。まず床に落ちた汚水は全て床に吸い込まれる。そして床の防水が完全ならそこに溜り溢れた汚水は配管に流れる。しかしかなりの汚水の量で床は水溜りの状態である。そして四方の花崗岩の壁に吸い上げられる。すなわち水溜りの周りに花崗岩の壁が壁面の下から10センチほど水が吸い上げられている。写真(3)の壁面の変色からわかる。そしてその水は入り口の部分まで毛細管現象で吸い上げられている。そして1部は下のホームに染み出している。当然匂いはひどいものである。電解水などは全く効果がない。この事例を考えてみるとなぜこのような素材を選択したのかその経緯をぜひ知りたいものである。我々現場はデザインの必要性を否定するわけではない。それと同様にメンテンスも否定しないでいただきたい。この石材を使用した同じトイレが数箇所あるとの現場報告がある。全て公共トイレである。
これが個人住宅であれば間違いなく訴訟問題であろう。このトイレをトイレとして使用しないのならよい。展示品のトイレであれば問題はない。この設計者はトイレとはどのように使うか知らないのではないだろうか。またトイレは使えば汚れると言うことを知らないのだろうか。今度の改造点は床と壁面の素材の交換が行われている。その他出入り口の改造が行われている。おそらくこのトイレの改造理由は設計ミスが理由でなく、使用頻度が多いための改造という提案書が吐いていると思われる。以下の写真は改造後のトイレである。まだまだメンテナンスから見ては問題がある。しかもこのトイレは有料トイレである。設計ミスの有料トイレが短い期間で改装される。改装費用は使用者の負担になる。この根底にはゼネコンの落成式が起工式と言う思想が流れて入る気がしてならない。これに似た事例は30年前から特にバブル期に多く存在した。それに対してビル管理教育センターやトイレ協会に現場からトイレメンテナンスに関する多くの訴えが出されているが、全く取り上げられていない。トイレの使用料が有料という認識があれば、メンテナンスも有料という認識を持つ必要があろう。トイレを分解せずに尿石を除去する閉鎖法という技法が30年前からJR現場で行われている。これらを広めればかなりトイレの臭気はなくなるはずである。しかしトイレ協会はこの技法のあることさえ公開していない。これは分解法が閉鎖法より金額になる理由とトイレメーカーは清掃より交換が目的であり、この事例はメーカーの計画通りの経緯をたどり改修が行われたといえる事例であろう。以下改修後のトイレ
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